みつきんのメモ

組み込みエンジニアです。Interface誌で「My オリジナルLinuxの作り方」連載中

yocto

kasを便利に使う

はじめに bitbakeをラップして、操作を簡略化するためのツールとして以前にも何回か取り上げたkas Yocto meta-raspberrypi環境の作成にkasを使ってみる https://mickey-happygolucky.hatenablog.com/entry/2020/11/18/112507 Yocot Project CROPSを拡張してk…

YoctoProject wic入門

はじめに YoctoProjectではbitbakeで生成された成果物をもとに、SDカードなどに直接書き込むことができるディスクイメージを作成するため、 wicというコマンドを提供している。ヘルプにwicは次のようなものだという記載がある。 The 'wic' command generates…

YoctoProject LICHEE RV DOCKを動かす

はじめに SiPEED LICHEE RV DOCKが転がっている。 これにはAllwinner D1が搭載されている。meta-riscvのマシン定義にnezha-allwinner-d1があるので試してみる。 環境を構築する 作業環境 $ mkdir -p ~/work/yocto/nezha-kirkstone $ cd ~/work/yocto/nezha-k…

Yocto Project Kirkstone(4.0) タスクのネットワークアクセス制限の実現方法

はじめに 前回で、Kirkstoneではdo_fetch以外のタスクからは原則ネットワークアクセスができなくなっていることについて調査した。 Release 4.0 (kirkstone)には下記のように記載があり、カーネル機能を使用しているとのことだったが、具体的にどのような機…

Yocto Project Kirkstone(4.0) do_fetch以外でのネットワークアクセスについて

はじめに GW前にYoctoProject 4.0(kirkstone)がリリースされた。 変更点の詳細はRelease 4.0 (kirkstone)を参照。 使ってみようと思っていたら、ツイッターで下記のような情報が流れてきた。 yocto 4.0になってから、cmakeのexternal_projectでダウンロード…

Yocto Honister ラズパイ4でVulkanデモプログラムを動かしてみる

はじめに なんとなく、Raspberry Pi 4 で Vulkan を試すと同様のことをPokyでもやってみた。 使用するのはラズベリーパイ4 動かすデモプログラムはSaschaWillems/Vulkan。これはVulkanのデモとしては有名なものらしい。 run_crops.sh(余談) gistに置いた。 …

Yocot Project CROPSを拡張してkasを使ってみる

はじめに CROPSを使用すると、ホスト環境の差異を気にせずにbitbakeができるようになるので 非常に便利だが、たまにhosttoolsを追加したりCROPSのDockerイメージを拡張したいケースがある。 その際にCROPSの提供物を直接編集することなく、Dockerイメージを…

Yocto Project CROPSでmeta-riscvをビルドしてみる

はじめに "Yocto Project CROPSを使ってみる"を拝見して、、、Fedoraのpodmanでもできました。https://t.co/YGURc1j6hz— nb.o (@Nextremer_nb_o) February 9, 2022 私の記事を参考にして、meta-riscvをビルドしようとしたけどうまくいかないらしかったので試…

Yocto Honister ラズパイ4でTPMエミュレータを使ってみる

はじめに Yocto ProjectでもいくつかのレイヤでTPMをサポートしている。 ラズベリーパイシリーズはTPMモジュールは搭載されておらず、外付けのモジュールを使用するか エミュレータを使用する必要がある。 meta-security配下にあるmeta-tpmではTPMエミュレー…

Yocto Project CROPSでmeta-raspberrypiをビルド

はじめに 前回CROPSを動かしてみた。 CROPSでmeta-raspberrypiをビルドしてみる。今回はラズベリーパイ4を使用する。 run_crops.sh 今回も前回作成したrun_crops.shを使用する。 #!/bin/sh cmd="source /workdir/poky/oe-init-build-env" if [ $# -gt 0 ] ; …

Yocto Project HONISTERの注意点

はじめに 最近やっと時間が取れるようになって(なってない)、HONISTERをいじり始めた。 初っ端から下記のようなエラーが発生して面食らった。 ERROR: Variable DISTRO_FEATURES_append contains an operation using the old override syntax. Please convert…

Yocto Project CROPSを使ってみる

はじめに Yocto Projectではbitbakeを実行するためのDockerコンテナを提供している。 そのコンテナはCROss PlatformS(CROPS)と呼ばれている。CROPSの詳細はSetting Up to Use CROss PlatformS (CROPS)を参照のこと。 使い方 使い方についてのざっくりな説明…

Yocto Zephyrアプリケーションのコンフィグを変更する

はじめに YoctoでビルドするZephyrアプリケーションのコンフィグを設定する方法を調べた。 micro:bitの5x5 LEDを有効化する。 最終的にはmeta-armの修正が必要となった。 作業環境はYocto Zephyrに独自のアプリケーションを追加してみるを使用する。 環境変…

Yocto Zephyrのアプリケーションをqemu + gdbでデバッグ

はじめに Yocto ProjectでビルドしたZephyrのアプリケーション(elf)をqemuとgdbでデバッグしてみる。 環境 下記で作成した環境をベースに作業する Yocto BBC micro:bit V1向けのZephyrを試してみる Yocto Zephyrに独自のアプリケーションを追加してみる gdb-…

Yocto Zephyrに独自のアプリケーションを追加してみる

はじめに Yocto ProjectでビルドするZephyrに独自のアプリケーションを追加してみる。 環境構築 この環境をベースに作業する。 環境変数設定 bitbake関連のツールを使用するために環境変数の読み込みは行う。 $ source poky/oe-init-build-env build レイヤ…

Yocto BBC micro:bit V1向けのZephyrを試してみる

はじめに YoctoでZephyrをビルドできるっぽいことは知っていたが、試したことがなかったのでやってみる。 使用するバージョンはhardknott 構築手順 ソース取得 下記のコマンドでソースを取得する。 $ mkdir -p mb-hardknott && cd mb-hardknott $ git clone …

Yocto Project 3.3(Hardknott)で日本語入力

はじめに Yocto Project 3.3(Hardknott)でラズベリーパイ4を動かすの環境をベースに、Hardknottで日本語入力環境を作成してみる。 かなり古いがyoctoで日本語入力も参考にする。 作業環境の準備 meta-oeをビルド環境に設定する。 $ cd rpi-hardknott $ sourc…

Yocto Project 3.3(Hardknott)でラズベリーパイ4を動かす

はじめに Yocto Project 3.3がリリースされていた。 リリースされた事自体は知っていたが、meta-raspberrypiをビルドする際に、bitbake-layers layerindex-fetchがうまく動かなかったので、しばらく様子を見ていた。 具体的には下記のようなこと。 OpenEmbed…

Yocto Chromiumをビルドする時に何回やってもリンカでSegmentation faultする時の対応

はじめに YoctoでChromiumをビルドする時に下記のようにエラーで終了する。 ... (snip) ... nterface.o | ninja: build stopped: subcommand failed. | WARNING: exit code 1 from a shell command. | ERROR: Task (/home/mickey/work/yocto/rpi-gatesgarth/…

Yocto リードオンリーなルートファイルシステムを構築する

はじめに 組み込みシステムの場合、製品として使用するようなケースではルートファイルシステムをリードオンリーとして、 本体が持つデータを書き換えられないようにすることがある。 Yoctoでは簡単に実現することができる。 実機でやったほうが楽しいのでラ…

Yocto UEFIセキュアブート

はじめに Yoctoでx86_64向けのボードを動かす。その際にUEFIセキュアブートも有効にしてみたいと考えた。そこで、meta-efi-secure-bootというレイヤを見つけた。 実機はROCK Pi X V1.4を使用する。 UEFIセキュアブート UEFIセキュアブートは秘密鍵を使用して…

Yocto bitbake-layers layerindex-fetch

はじめに bitbake-layersコマンドの便利なサブコマンドを見つけた(認識した)。 レイヤ間の依存関係 bitbakeで取り扱うレイヤではlayer.confに下記のようにLAYERDEPENDSを記述することで、依存関係を定義することができる。 LAYERDEPENDS_gnome-layer = "core…

Yocto meta-gnomeでpolkitのエラー

はじめに デフォルトの設定でmeta-gnomeをビルドするとエラーが発生する。 エラーの内容 gnome-control-centerとsystmedがそれぞれで/usr/share/polkit-1/rules.dをインストールしようとしてコンフリクトしている。 Error: Transaction test error: file /us…

YoctoProject CVE Checkについて調べる

はじめに bitbakeではビルドするパッケージの脆弱性をCVEによってチェックを行う機能がある。 使い方 local.confに下記を追加する。 INHERIT += "cve-check" すると、各パッケージのタスクにdo_cve_checkが追加される。 bitbakeを実行すると、このタスクが実…

Giant BoardをYoctoに対応する

はじめに Giant BoardをDebian GNU/Linux 9 (stretch)で動かす動かしたGiant BoardをYoctoProjectに対応する。 ここでは新規ボード向けにYoctoProjectのレイヤを作る最小限の手順を紹介する。 新規ボードのレイヤを作る YoctoProjectが未対応のボードに対応…

YoctoのSDKでOut-of-treeのカーネルモジュールをビルドする

はじめに bitbake meta-toolchainや-c populate_sdkで作成したSDKを使用してOut-of-treeのカーネルモジュール(ドライバ)をビルドする時に少しハマったのでメモしておく。 SDKにカーネルソースを含める 作成されたSDKに確実にカーネルのソースコードを含める…

meta-clangの使い方

はじめに meta-clangの使い方を調べた。 meta-clangはbitbakeでのパッケージのビルドやSDKでgccの代わりにclangを使えるようにするためのレイヤ。 meta-clangを使う 既存のビルド環境にmeta-clangを組み込むには下記のようにする。 $ git clone https://gith…

meta-qt6を試す

はじめに Qt 6 in OpenEmbedded and Yoctoが気になったので試してみる。 ここを見る限りまだdevっぽい。 meta-qt6を覗いてみる layer.conf ...(snip)... LAYERDEPENDS_qt6-layer = "core" LAYERSERIES_COMPAT_qt6-layer = "zeus dunfell gatesgarth" ...(sni…

recipetoolでバイナリパッケージを作る

はじめに recipetoolでバイナリパッケージを作ってみる。 ちなみに今回は作ることが目的のため、作ったものの動作確認はしていない。 reciptool オプションの確認 $ recipetool create --help NOTE: Starting bitbake server... usage: recipetool create [-…

YoctoProjectのライフサイクル

はじめに YoctoProjectのリリースバージョンを確認するにはReleasesのページを参照する。 その際にSupport LevelがEOLになっているものは既にサポートが切れていると言えそう。 1つ気になったのはDunfell(3.1)のSupport Levelを見るとLong Term Supportとな…