みつきんのメモ

組み込みエンジニアです。Interface誌で「Yocto Projectではじめる 組み込みLinux開発入門」連載中

2024-01-01から1年間の記事一覧

YoctoProject Toaster使ってみる

はじめに YoctoProjectはToasterというWebインターフェースを提供している。 Toasterを使うとコマンドラインに慣れていないユーザーでもYoctoProjectを使用して ビルドを行うことができ、ビルドされたイメージをブラウザでダウンロードすることもできる。 筆…

emacsのlanguage serverをEglotに乗り換える

はじめに lsp-modeがあまり使いやすくないのでemacs 29から標準に入ったEglotに乗り換える。 環境設定 emacs Ubuntu 22.04のemacsは古いのでsnapを使用する。 aptなどでインストール済みのものがある場合は削除しておく。 $ sudo snap install emacs --class…

sshとtmuxを組み合わせる

はじめに ssh先でもローカルでもbash起動時にtmuxが起動した状態にしたい。 設定 bashrc bashを起動した時点でdefaultというセッションでtmuxを起動したい。 すでにdefaultセッションが存在する場合にはアタッチする。 ~/.bashrcに下記を追加する if [ -z ${…

YoctoProject bitbake-hashservを使ってみる(TCP/IP編)

はじめに 前回はunix domain socketでローカルPC上でsstate-cacheを共有した。 今回はリモートPCでsstate-cacheを共有してみる。 bitbake-hashservの実行 サーバのIPアドレス リモートPCから接続するためにIPアドレスを決めておく必要がある。 今回は192.168…

YoctoProject bitbake-hashservを使ってみる(unix domain socket編)

はじめに bitbakeではShared State Cache(sstate-cache)という仕組みを持っていて、今回ビルドしたいものが前回ビルドしたものと変更がなければ、成果物をそのまま再利用するようになっている。 手っ取り早い方法は複数のビルドディレクトリのlocal.confで設…

YoctoProject devtoolを使ってみる(modify編)

はじめに 下記ではdevtoolについて解説してきた。 YoctoProject devtoolを使ってみる(add編) YoctoProject devtool addでローカルのソースをレシピ化することを考える devtoolでは以下のことができる。 レシピの新規作成 レシピの編集 レシピのアップグレー…

YoctoProject devtool addでローカルのソースをレシピ化することを考える

はじめに devtool addはレシピ作成の大半の処理をrecipetool createで行っているが、 どちらのツールもネットワーク越しに公開されているソースコードからレシピを作成することを前提としている。 つまり、ローカルストレージ上にあってネットワーク上で公開…

YoctoProject devtoolを使ってみる(add編)

はじめに YoctoProjecではdevtoolというツールを提供している。 このツールはbitbake環境か拡張SDKの環境で使用することができる。 devtoolには様々なサブコマンドが用意されており、次のようなことができるようになっている。 レシピの新規作成 レシピの編…

ものすごく久しぶりにAutotoolsを使ってみた

c++

はじめに 表題のとおり。 プロジェクト作成 Autotoolsを使用したプロジェクトを作成する。 ディレクトリ構造 ディレクトリ構造は以下のようになる。 hello ├── Makefile.am ├── configure.ac └── src ├── Makefile.am ├── hello.cpp ├── hello.h └── main.cp…

YoctoProject イメージの初回起動時に実行される処理を実装する

はじめに YoctoProjectでストレージに書き込んだイメージの初回起動時にのみ実行される処理を記述する。 実際にはイメージ作成処理のPostProcessを起動時まで遅延させているだけなのだが、 以前に実装した「YoctoProject 最後のパーティションを目一杯まで広…