みつきんのメモ

組み込みエンジニアです。Interface誌で「Yocto Projectではじめる 組み込みLinux開発入門」連載中

2017-01-01から1年間の記事一覧

yocto core-image-minimalなどで自動ログイン

core-image-minimalなどのコンソール環境で自動ログインする。 昔はIMAGE_FEATURESにautologinとか入れれば、実現できたらしいが 機能の実現に使用していたパッケージがメンテナンスされてなかったらしく、 この機能が削除されてしまったらしい。 基本的には…

ROCK64をyoctoで立ち上げ

秋月でROCK64ボードを購入した。 今回はコスト優先でメモリ1GBのモデルにした。 このボードはラズパイの40ピンと互換のGPIOヘッダが搭載されているが、電源コネクタがマイクロUSBではなくDCプラグとなっている。 ただ、このDCプラグが曲者で、秋月で売ってい…

yocto raspberrypi3でA2DP レシーバ

スマートフォンなどの音源を、Bluetooth経由でラズベリーパイ3からならす。 OSはいつもどおりyoctoprojectを使用して作成。 BluetoothではA2DPを使用し、sinkとなるようにする。 実際に音を鳴らすのはpulseaudioで、ラズベリーパイ3が他の端末からオーディ…

yoctoで日本語入力

今まで、yoctoで作成したLinuxでは日本語を表示できる環境はよく見かけたが、 meta-oeにはuimとanthyのパッケージが存在するのに、日本語を入力できる環境を見たことがなかった。 今回、仕事がらみで日本語入力環境について調べたところ、uimのレシピに不具…

Ubuntu16.04でローカルのdebファイルを依存関係を解決しながらインストール(gdebi)

debファイルをインストール 例えばUbuntuにgoogle chromeなどをインストールする場合、debファイルをダウンロードしてきてインストールする必要がある。通常だと次のような感じでdpkgコマンドを使用する。 $ sudo dpkg -i ./google-chrome-stable_current_am…

ラズベリーパイ3 pyroでweston

meta-weston-rpiにRPi3対応しないの?というコメントがついたので、一応調べてみた。 すでに、waylandはrpi-backend.soのサポートをやめてしまっているので、実はmeta-weston-rpiは使えない。 もっと言うと、vc4graphicsが使用できることから、これがなくて…

Python ラズベリーパイ3でHTTPサーバを動作させ、ネットワーク越しにLEDを操作する

PythonでのHTTPサーバの実装には、BaseHTTPServerを使用する。 まず、プログラム全体を載せる。 HTTP server with python メインプログラム メインプログラムの流れは 図 1 のようになる。 図 1: メインプログラム. 非常に簡単。 このプログラムの肝となるの…

raspberrypi3 yoctoでavahi

avahiを使うと、DHCPなどでIPアドレスが一定しない環境でも、hostname.localのように固定的な名前でネットワーク越しにアクセスできるようになる。 avahi自体はzeroconfのLinux向けの実装のことらしい。これが、yocto環境でも使えるということなので、試して…

blockdiagを試す

テキストから図を生成するツールの一つにblockdiagがある。 次のような特徴を持つ。 ブロック図の生成 シーケンス図の生成 アクティビティ図の生成 ネットワーク図の生成 パケット図の生成 ラック図の生成 パケット図の生成は他のツールを使用していた時に、…

ラズベリーパイゼロでyocto

日本でもようやくラズベリーパイゼロ(RPi0)が入手しやすくなったので、あきばお〜の店頭で入手してみた。 RPi0はmeta-raspberrypiでも対応済みなので、早速bitbakeをしてみる。 今回購入したのはベースキットなので、ピンヘッダからケーブルから一通りついて…

bash-history-sqliteを使用する

GUI上でBashを使用していると、bash_historyが各端末ごとで共有できず、最後に閉じた端末の履歴のみが保存される。 このため、全てのBashを閉じてしまうと、最後に閉じた端末以外の履歴をさかのぼることができなくなる。 bash-history-sqliteを使用すると、G…

meta-raspberrypi mortyでcore-image-satoが起動できない時の対処 その2

先日の記事の続き。 vc4graphicsを有効化した状態でこれをcocopar 5 インチIPSハイビジョンLCD ディスプレイで動かそうとすると、画面が真っ黒になった。 調査したところ、cocoparのLCDのようにEDIDを取得できないデバイスの場合KMSの初期化で弾かれてしまい…

yocto /lib/firmware以下へのファイルの追加

通常のレシピによるインストールではrootfsに反映されない 以前は、各レシピでdo_install と FILES_%{PN}で/lib/firmwareにファイルを追加すれば、 問題なくrootfsに反映されていたが、oe-coreにlinux-firmware_git.bbが導入されてから、状況は一変した。 li…

meta-raspberrypi mortyでcore-image-satoが起動できない時の対処

素の状態でbitbake core-image-satoで作成したイメージを起動すると、 真っ黒い画面にマウスカーソルのみが表示されるという状態になる。 シリアルコンソールでログインし、/var/log/Xsession.logを表示したところ下記のようになっていた。 $cat Xsession.lo…

ConnectCore i.MX6UL スターターキット: PiTFT3.5を動かす

ConnectCore i.MX6ULスターターキットの続き その1 その2 その3 その4 その5 PiTFT3.5 PiTFT3.5をccimx6ul starterのラズベリーパイ互換ピンヘッダに実装して動かしてみる。 meta-pitft35-digiの使用 ccimx6ul starterでPiTFT3.5を使用できるようにするため…

ConnectCore i.MX6UL スターターキット: connmanによるWifi設定

ConnectCore i.MX6ULスターターキットの続き その1 その2 その3 その4 ここでは/etc/wpa_supplicant.confや/etc/network/interfacesを直接編集する方法が記載されているが、 YoctoProjectではconnmanが簡単に使用できるため、connmanを使用してWifiを設定す…

ConnectCore i.MX6UL スターターキット:デバイスツリーについて

ConnectCore i.MX6ULスターターキットの続き その1 その2 その3 bitbakeを実行すると、下記のデバイスツリーファイルが生成される。 zImage-imx6ul-ccimx6ulstarter.dtb zImage-imx6ul-ccimx6ulstarter-wb.dtb zImage-imx6ul-ccimx6ulstarter-id129.dtb この…

ConnectCore i.MX6UL スターターキット:マイクロSDカードからLinuxを起動する

ConnectCore i.MX6ULスターターキットの続き その1 その2 パーティション作成 ツールでSDカードのメディアに次のようにパーティションを作成する。 ラベル サイズ フォーマット boot 256M ext4 rootfs 残り全部 ext4 gpartedのインストール Ubuntu16.04では…

ConnectCore i.MX6UL スターターキット:ネットワーク越しにLinuxを起動する

前回の続き。 次のような構成でLinuxを起動する。 コンポーネント 読み込み方法 u-boot NANDフラッシュ(デフォルト) linuxカーネル tftpサーバ デバイスツリー tftpサーバ rootfs NFS tftpサーバ Ubuntu16.04では次のように設定する。 インストール $ sudo a…

ConnectCore i.MX6UL スターターキットで遊ぶ

DIGIのConnectCore i.MX6UL スターターキットをチップワンストップで購入した。 このボードはラズベリーパイシリーズの40ピンのGPIOヘッダと互換のピンヘッダを搭載している。 つまりハードウェアレベルではラズベリーパイのHATやLCDなどのデバイスが使用で…

mortyでPandaboard ES Rev.B3

今更のPandaBoard ESをmortyで試してみる。 手元にあるのは悪名高きRev.B3。 Rev.B3はElpidaのDDRを搭載しており、タイミングなどの設定が他のリビジョンと異なるため、 Pandaboard ESの他のリビジョンで動作するOSイメージをそのまま使用することができない…