yocto
ちょっと時間が経ってしまったが、yocto 2.2(morty)がリリースされたので、raspberrypi3で動かしてみる。 ベース環境の取得 $ git clone git://git.yoctoproject.org/poky.git -b morty $ cd poky $ git clone git://git.yoctoproject.org/meta-raspberrypi …
このように、RaspbianではVC4のgalliumドライバが使用できていたのだが、 最近、meta-raspberrypiでもこの対応が入ったので試してみる。 local.confにMACHINE_FEATURES += "vc4graphics"の行を追加することで、galliumドライバが有効になり、X11環境からOpen…
アマゾンで安価に入手できるOLEDディスプレイを購入した。 I2Cで、VCC、GND、SCL、SDAの4本のみの結線で使用できる。 制御用のICはSSD1306とのこと。 このデバイスはArduinoなどの電子工作用となっているが、意外とラズベリーパイでの動作報告が見当たらな…
インターフェース11月号の記事で、linuxカーネルのバージョン4.8からラズベリーパイ3の64ビットが対応されるという情報があった。 筆者が紹介したカーネルは、Electron752さんが4.5および4.6のカーネルに64ビット対応したものだったので、今回はもともと64ビ…
先日の記事の最後で、「前回の記事で作成したfirst_window.cのコンパイル結果を実行すると、PiTFT35が赤く染まる」と書いたが、具体的な手順について解説する。 まずはじめに環境を整える必要がある。 PiTFT35の手順でmeta-pitft35-rpiのビルド環境を作成 rp…
PiTFTなどSPI接続のLCDではGPUを使用した描画処理は行えない。 そのためOpenGLESなどのアプリケーションはPiTFTでは使用できない。 しかし、fbcpを使用するとこの問題が解決できる。 fbcpは「Framebuffer Copy」のことで、GPUに描画されているデータをSPI側…
以前PiTFT35をyoctoで動作させるためにmeta-pitft35-rpiを作成した^1が、 最近のmeta-raspberrypiでは動作しなくなっていた。 一度、リポジトリの方に問い合わせが来たが、その人がうちのパッチをまとめて(勝手に)meta-raspberrypiにPRを送っていた。 meta-r…
DragonBoard 410cを借りることができた。 実はかなり前から借りていたのだが、個人的に忙しく触る時間が作れないでいた。 このボードは、RaspberryPi3よりも前に出回っていて、かつ、Cortext-A53をコアに搭載しており、WifiもBluetoothもオンボード。 借りた…
raspberrypiにUVCカメラをつけて、HTTPでストリーミングを行いたいと考えた。 mjpg-streamerを使用することにしたが、 mjpg-streamerはレシピ化されていないため、レシピを自作する必要があった。^1 recipetoolの使用 レシピを作成する場合、ゼロから作成す…
raspberrypi2+DACでMPDサーバを作成する。 今回は作成済みレイヤの使用方法。 レイヤを作成する方法はこちら 機能(おさらい) windows10で共有しているフォルダから音楽ファイルを参照 MPDサーバで音楽ファイルを再生 SYSTEMDを使用 ネットワーク設定にはco…
raspberrypi2+DACでMPDサーバを作成する。 今回は作成済みレイヤの使用方法ではなく、レイヤを作成する方法をまとめてみる。 作成済みレイヤの使用方法はこちら 機能 windows10で共有しているフォルダから音楽ファイルを参照 MPDサーバで音楽ファイルを再生 …
raspberrypi3のCPUのコアはCortex-A53のため、64bitコードを動作させることができる。 しかし、オフィシャルでリリースしているカーネルは現状32bit版のみとなっている。 探してみたところ、すでにraspberrypi3のカーネルをaarch64で動くようにした猛者がい…
やや時間が経ってしまったがyoctoの2.1がリリースされた。 コードネームは「Krogoth」 RPi3で動作を確認してみる。 作業ディレクトリ 今回は「~/work/yocto/rpi」で作業を行う。 また、ソースコードなどダウンロードしたデータを格納するディレクトリを「~/w…
pokyでWindowsの共有フォルダをマウントできないケースがあった。 同じフォルダをUbuntuマシンからmountすると成功するためWindows側の設定は問題なさそう。 例えば下記のような感じだ。 mount -t cifs -o username=mickey //192.168.21.XX/Music /mnt/music…
poky(yocto)などのRaspbian以外のOSでRPi3のオンボードのbluetoothを使用したいと思うケースは多いと思う。 しかし、現時点(20160329)でこれらのOSではおそらくbluetoothはそのままでは機能しない。 (少なくともmeta-raspberrypiの)カーネルからデバイスが見…
先日、jethroでsystemd-networkdを有効化する方法を紹介したが、このままmasterに適用しても、systemd-networkdの起動に失敗する。 $ systemctl status systemd-networkd * systemd-networkd.service - Network Service Loaded: loaded (/lib/systemd/system…
技適取得済みのRPi3が入手できた。 箱に技適マークが確認できる。 基板はこんな感じ。 meta-raspberrypiもmasterであればRPi3に対応しているようなので動かしてみる。 作業ディレクトリの作成 作業ディレクトリは~/rpi3とする。 $ mkdir ~/rpi3 && cd ~/rpi3…
systemdを組み込んだだけだと、ネットワークインターフェイスが有効化されない。 systemdにはネットワークインターフェイスの設定を行うsystemd-networkdが存在するが、 yoctoのsystemdのレシピではデフォルトでは組み込まれない。 connmanを追加する方法も…
システム起動時にNFSやCIFSでリモートのディレクトリをマウントしたい場合などは 確実にネットワークがオンラインになっている必要がある。 ネットワークがオンラインになる前にマウントを試みても失敗するためだ。 systemdでネットワークインターフェイスが…
systemd環境でも動作するネットワークマネージャとしてconnmanというものがある。 使い方についてはこちらが詳しい。 インストールするにはlocal.confに下記を追加する。 IMAGE_INSTALL_append = " connman" bitbakeしてイメージを焼いたところ、boot時にネ…
pulseaudioのUnitはUser Unitであるが、yoctoのUser Unitの取り扱いに問題がありboot時に正しく実行されない。 boot時にpulseaudio.socketが実行されるようにするための方法を調査したのでメモ。 systemdのenableの仕掛け まず、「systemctl enable」をした…
yoctoのpulseaudioをsystemdで動かしてみた。 今回はレシピを作成したりはしないので若干手順は端折っている。 pulseaudioのインストール pulseaudioを追加するためには、local.confに下記を追加する。 DISTRO_FEATURES_append = " pulseaudio pam" IMAGE_IN…
RPi2でpulseaudioを導入しようとしたところ、pulseaudioをサービスとして使用するには、systemdを利用するほうが従来のsysvinitよりも簡単に行えそうだということがわかった。 ただ単に、初期化スクリプトがsystemd用のもののみ用意されていたというだけの事…
RPi2にPiTFT3.5を実装したyocto環境でQt5を組み込みQt Quick2のQMLアプリケーションを実行してみたところエラーがでて実行できなかった。 その原因を調査したのでメモ。 原因はOpenGL Qt Quick2はOpenGLに依存している Qt Quick2はOpenGLに依存しており、Ope…
Ubuntu 15.10でcore-image-satoなどを作ろうとすると、qemu-nativeのdo_configureでエラーになる。 DEBUG: Executing python function sysroot_cleansstate DEBUG: Python function sysroot_cleansstate finished DEBUG: Executing shell function autotools…
yoctoの時期リリース版では、gccのバージョンが4から5に上がるなど大きな変更が入っている。 それに伴ってバージョンも1.9をスキップするようだ。 gitの方でもJethroの名でブランチが切られ、開発が進んでいる様子。 meta-raspberrypiでも、gcc5でのビルドに…
以前にyocto + PiTFT3.5でコンソールを動作させたが、今回はcore-image-satoでX11ベースのGUIを動作させたのでメモ。 meta-pitft35-rpiについて 以前作成したmeta-pitft35-rpiをcore-image-satoに対応し、pitft3.5を装着した状態でこのイメージを書き込むと…
以前にAdafruitのイメージで動かしたあと放置気味だったが、yoctoでPiTFT3.5を動作させたのでメモ。 ドライバについて 今回はmeta-pitft35-rpiというレイヤを作成した。 このレイヤはHX8357Dサポートのパッチをmeta-raspberrypiのカーネルへバックポートして…
ハイレゾオーディオの波に乗るために、Pifi DAC+ v2.0を購入した。 実際にはAmazon.co.jpで4000円弱で買うことができた。 RPi2でDACオーディオというと、Volumioばかり出てくるが、 それだと面白みがないので、ここでは当然yoctoで利用する。 Pifi DAC+につ…
yoctoでGUIを動かすための基本的なイメージであるcore-image-satoだが、 RPiではすんなりビルドが通らなかったことや、X-Windowsが古い、重いなどのイメージがあり、 RPiのような非力な環境で動かすために、労力を使うメリットを感じなかったため、 特に深追…