みつきんのメモ

組み込みエンジニアです。Interface誌で「Yocto Projectではじめる 組み込みLinux開発入門」連載中

raspberrypi pico

Raspberry Pi Pico タイマーでLチカ

はじめに Raspberry Pi Pico(Pico)は4つの64ビットタイマーを持っている。それぞれ割り込みを発生させることができる。 ここまででSysTickやその割り込みを使ってLチカをしてきたが、すべてビジーループでタイミングを測っていた。 今回はWFIを使ってスリー…

Raspberry Pi Pico Systick割り込みを使ってLチカをFlashに書く

はじめに 前回作ったプログラムをFlashから実行できるようにしてみる。 RESUSについて追記(2021/3/10) Flash対応 Makefile diff -Narubp blink_ram_int_systick/Makefile blink_flash_int_systick/Makefile --- blink_ram_int_systick/Makefile 2021-02-27 1…

Raspberry Pi Pico Systick割り込みを使ってLチカをする

はじめに SysTick割り込みを使用してLチカをする。 2021-02-26 Raspberry Pi Pico Systickを使ってLチカを正確にするのコードをベースに作業する。 SysTick割り込み SysTick割り込みはm0+のコアで用意されている割り込みで、この割り込みが発生するとベクタ…

Raspberry Pi Pico Systickを使ってLチカを正確にする

はじめに 「PicoでベアメタルのLチカ(RAMバージョン) その2」として。 これまで作ってきたLチカは、適当な値をforでビジーループするだけだったので、タイミングはいい加減だった。 Cortex-M0+ではコアにSysTickを持っていて、これは難しい設定することもな…

Raspberry Pi Pico J-LlinkでOpenOCD

はじめに J-Link EDUが手元にあるので、OpenOCDでPicoのデバッグができないか試してみた。 接続 下記のように接続する。 Pico ARM-JTAG-SWD SWDIO SWDIO(7) SWDCLK SWDCLK(9) GND GND(4,6,8,10,12,14,16,18,20) VSYS VCC(1) 設定ファイル ${PICO_SDK_PATH}/.…

Raspberry Pi Pico ARM-USB-TINY-H + ARM-JTAG-SWDでデバッグ

はじめに ツイッターでRaspberryPi4が無いケースでOpenOCDでデバッグするにはどういう手段があるか。という話題が出た。 ARM-USB-TINY-H + ARM-JTAG-SWD ARMのMCUのデバッグで安価で使い勝手が良いものとしてはARM-USB-TINY-Hが挙げられる。 しかしこのデバ…

Pico ベアメタルをClang(LLVM)でビルド

はじめに ここまで作ってきたベアメタルのLチカはGCCでビルドしてきたが、それをclangでビルドしてみる。 clang-10のインストール Ubuntu 20.04環境でClangをインストールする。バージョンは10。 $ sudo apt install -y clang-10 lld-10 make Makefile ベー…

PicoでベアメタルのLチカ(FLASH + コンパイル済みBoot Stage2バージョン) その1

はじめに Raspberry Pi Pico SDKでのFlashからのブートについて調べたでは、Flashからブートするための仕組みを調査した。 Boot Stage2に相当する部分を自作するのは結構面倒だということがわかったので、コンパイル済み(CRC計算済み)のBoot Stage2である、 …

Pico SDKのリンカスクリプトを眺める

はじめに リンカスクリプト初心者がPico SDKのリンカスクリプトを眺める。今回眺めるのはmemmap_default.ld。 大きく分けて下記のようなブロックに別れている MEMORY ENTRY SECTIONS elfにもリンカスクリプトの詳しくないので間違っている情報があるはず。 M…

PicoでベアメタルのLチカ(RAMバージョン) その1

はじめに picoprobeでRAMに直接プログラムがロードできるようになったので、難しいboot2のことはおいておいて、 ベアメタルでLチカを試みる。 ホントは、コンパイル済みのboot2を組み込んでLチカしようと頑張ったが、現時点では挫折した。 心の師匠の成果物…

Ubuntu 20.04のPCでRaspberry Pi Picoを2台使ってOpenOCDによるデバッグ

はじめに Raspberry Pi Pico(Pico)はRaspberry Pi4を使用して、SWDでデバッグすることが推奨されているようだが、 Picoが2台ある場合、そのうち1台にpicoprobeというプログラムを書き込むことで、デバッガとして使用することができる。 下記のようにPico SDK…

Raspberry Pi Pico SDKでのFlashからのブートについて調べた

はじめに 私のベアメタルの心の師匠であるdwelch67さんが、さっそく何か作っていたのでパクる勉強するべく中身を眺めていた。 リンカスクリプトの下記の部分のLENGTH = 0xFCが引っかかったので調べてみた。 MEMORY { flash : ORIGIN = 0x10000000, LENGTH = …

Raspbery Pi Pico Ubuntu20.04上にSDK環境構築

はじめに ラズベリーパイPico(RPi Pico)が入手できた。 開発環境としてラズパイ4が必要とされているが実際のところそうでもなさそうなのでUbuntu 20.04に開発環境(SDK)を構築しLチカを動かしてみる。 pico_setup.shについて C/C++の開発環境を構築するために…