みつきんのメモ

組み込みエンジニアです。Interface誌で「Yocto Projectではじめる 組み込みLinux開発入門」連載中

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

STM32F4Discovery NuttXでC++(libc++)をためす

はじめに make menuconfigで見てみると、NuttXでもlibc++やuClibc++などが使えるようになっているらしい。 ただ、ライブラリのソースはカーネルやアプリからは分離されているようで、別途取得する必要がある。 具体的なやり方はAlan C. Assisさんが紹介して…

AndroidStudioでTensorflowデモを動かす。

はじめに TensorflowのAndroidのデモを動かそうとしたところ、 いろいろハマった上にまとまった情報がなかったのでメモっておく。 ソースの取得 まず--recurse-submodules忘れた。これは完全に自分のミス。 $ git clone --recurse-submodules https://github…

Yoctoターゲットのセルフコンパイル環境でカーネルモジュールをビルド

はじめに Yoctoのセルフコンパイル環境でout-of-treeのカーネルモジュールをビルドする。 普通にビルドしようとエラーが発生するのでその回避方法をメモしておく。 hello-mod 今回はrecipe-skeleton/recipes-kernelにあるhello-modをラズベリーパイ3上でビル…

PlatformIOでSTM32F4Discoveryのプログラムを書く

はじめに 組み込み向けの開発環境を構築する手段としてPlatformIOというものがある。 PlatformIOはPythonのスクリプトで、必要に応じてクロスコンパイル用のツールチェインなどダウンロードしてくれたり、 それぞれのボード向けのスタートアップコードなんか…

raspberypi3 B+ EthernetのLEDについて

はじめに ラズベリーパイ3 Model B+ではLANケーブルを接続した時に点滅するLEDのうち、 なぜか1つしか光らないという話題になったので、これについて調べた。 EthernetのLED LANケーブルのコネクタには緑と黄色のLEDが1つずつ付いている。 ケーブルを接続す…

NuttX STM32F4Discovery+RNDISでEthernet(ついでにMQTT)

はじめに NuttXはRNDISドライバを持っている。 STM32F4DiscoveryはRNDISドライバを使用すると、USBでEthernetデバイスとして通信できるようになる。 意外なほど簡単に使用することができる。 コンフィグレーション $ tools/configure.sh -l configs/stm32f4d…

NuttX STM32F4Discovery+ENC28J60でMQTT

はじめに STM32F4DiscoveryでEthernetが使えるようになったのでMQTTを動かしてみる。 既にNuttXでMQTTを動作させた例がないかWebで調べたところ、こんなものを見つけた。 リンク先では、MQTT-Cを動かそうとしていて問題が発生したというissueで、最終的には…

NuttX STM32F4Discovery+ENC28J60でEthernet

はじめに Amazonで購入したEthernetコントローラ基板をSTM32F4Discovery + NuttXで使用できるようにする。 このコントローラ基板はENC28J60が載っている。ENC28J60はMACとPHYの機能を持っているため、ホストとなるボードはSPIで通信できればEthernetが使える…

NuttXでRAMLOG(dmesg)を使用する

はじめに NuttXではデバッグログをRAMに出力することができる。 RAMに出力されたログデータはLinuxなどでおなじみのdmesgコマンドで表示することができる。 BluePillのようなRAMの少ない環境では活用は難しそうだが、STM32F4Discoveryくらい余裕のある環境で…

NuttXをSTM32F4Discoveryで動かす(NSH編)

STM32F4Discovery + NuttXの続き。 NuttXをSTM32F4Discoveryで動かす はじめに STM32F4DiscoveryでのNSHの使用方法を紹介する。 コンフィグレーション 次のようにコンフィグレーションを実行する。 $ cd nuttx $ tools/configure.sh -l stm32f4discovery/nsh…

NuttXをSTM32F4Discoveryで動かす

はじめに これまでBluePillで遊んできたNuttXをSTM32F4Discoveryで動かす。 STM32F4DiscoveryはSTM32F407VGT6が載っている。 メモリ サイズ フラッシュ 1MiB RAM 192KiB BluePillと比較するとかなりリッチなリソースを持っている。 NuttXの作成 基本的なとこ…

sigrok PulseViewのビルド

はじめに アマゾンで買ったロジアナを使用するためにPulseViewインストールする。 このロジアナはSaleae社の製品のコピー品らしい。ソフトウェアはSaleae社のものが使用できるらしいが、それはそれで問題があるし。 環境はUbuntu 18.04。 apt Ubuntuではapt…