bitbakeで作成したlinuxの起動時の状況を知るためにbootchartを使用したい。 pokyには「bootchart2」が収録されているので、これを使用する。
meta-raspberrypiの組み込みおよび、bitbake rpi-basic-imageまで作成できている事を前提とする。
local.confの修正
local.confに次の内容を追加する。
PACKAGE_INSTALL_append = " bootchart2 bootchartd-stop-initscript pybootchartgui" CMDLINE_append = " initcall_debug printk.time=y init=/sbin/bootchartd"
bootchart2関連のパッケージと、OS起動時にbootchart2を実行するためのカーネルオプションの設定を追加している。
追加パッケージ
次のパッケージを追加する。
パッケージ | 機能 |
---|---|
bootchart2 | bootchart2本体 |
bootchart-stop-initscript | OS起動後にbootchart2の終了 |
pybootchartgui | bootchart.pngの生成 |
bootchart2はサービスの終了時に、「/var/log/bootchart.tgz」を作成するが、 デフォルトでは、手動で終了させるまで実行され続けるため、 ブートプロセスの終了と同時に、bootchart2を終了させるために「bootchart-stop-initscript」をインストールする。
また、bootchart.tgzはそのままではただのログデータのアーカイブなので、 これをpng形式のチャートに変換するためにpybootchartguiをインストールする。
pybootchartguiをインストールしておくと、ブートプロセス終了時に実行され、 bootchart.tgzからpng画像が作成されるようになる。
カーネルオプション
meta-raspberrypiではカーネルへ渡すコマンドラインの文字列はCMDLINE変数で設定されるため、この変数に次を追加する。
initcall_debug printk.time=y init=/sbin/bootchartd
これで、起動時にbootchart2が実行されるようになる。