yocto
はじめに 前回はunix domain socketでローカルPC上でsstate-cacheを共有した。 今回はリモートPCでsstate-cacheを共有してみる。 bitbake-hashservの実行 サーバのIPアドレス リモートPCから接続するためにIPアドレスを決めておく必要がある。 今回は192.168…
はじめに bitbakeではShared State Cache(sstate-cache)という仕組みを持っていて、今回ビルドしたいものが前回ビルドしたものと変更がなければ、成果物をそのまま再利用するようになっている。 手っ取り早い方法は複数のビルドディレクトリのlocal.confで設…
はじめに 下記ではdevtoolについて解説してきた。 YoctoProject devtoolを使ってみる(add編) YoctoProject devtool addでローカルのソースをレシピ化することを考える devtoolでは以下のことができる。 レシピの新規作成 レシピの編集 レシピのアップグレー…
はじめに devtool addはレシピ作成の大半の処理をrecipetool createで行っているが、 どちらのツールもネットワーク越しに公開されているソースコードからレシピを作成することを前提としている。 つまり、ローカルストレージ上にあってネットワーク上で公開…
はじめに YoctoProjecではdevtoolというツールを提供している。 このツールはbitbake環境か拡張SDKの環境で使用することができる。 devtoolには様々なサブコマンドが用意されており、次のようなことができるようになっている。 レシピの新規作成 レシピの編…
はじめに YoctoProjectでストレージに書き込んだイメージの初回起動時にのみ実行される処理を記述する。 実際にはイメージ作成処理のPostProcessを起動時まで遅延させているだけなのだが、 以前に実装した「YoctoProject 最後のパーティションを目一杯まで広…
はじめに YoctoProject 4.3(nanbield)がリリースされていた。 実機で動かしたほうが楽しいのでRaspberryPi4 Model Bで試してみる。 作業ディレクトリ 作業ディレクトリは~/yocto/rpi-nanbieldとする。 $ mkdir -p ~/yocto/rpi-nanbield $ cd ~/yocto/rpi-nan…
はじめに 実際にgithubで公開されているレイヤで見逃せない悪い実装例があったので紹介する。 特定の個人や団体を批判するものではなく、実装、および設計思想に問題があるというための例示であることを強調しておく。 今回取り上げるのはradxaのmeta-rockch…
はじめに YoctoProjectではbitbake以外にもツールを提供している。 その1つにoe-pkgdata-utilが存在する。 パッケージ情報が見れそうなことは伺えるがいまいち使い方がわからない。 今回は逆引き形式で使い方を紹介してみる。 前提 oe-pkgdata-utilはbitbake…
はじめに 以前から借りっぱなしで放置されているROCK 4SEをYoctoProjectで動かしてみる。 meta-rockchipについて YoctoProjectで管理されているmeta-rockchipはあまりメンテナンスされていないっぽく、新し目のボードはサポートしていないが、 githubでRadxa…
はじめに MACHINE="qemuarm64"などでイメージを作成すると、実機を用意しなくてもYoctoProjectを試せるので便利。 ただ、複数のパーティションを使用したり、ストレージを追加したい場合にぱっとやり方がわからない。 手順を調査したのでメモ。 今回は、ディ…
はじめに LTSではないバージョンのYoctoProjectなどで開発を始めたり、プロダクトで使用したためバージョンを固定する必要があったりして、SRC_URIで取得するソースコードをミラーしたいケースがあると思う。 また、企業のネットワークなどでは、そもそもイ…
はじめに 筆者がぼーっと過ごしているうちに、YoctoProject 4.2(mickledore)がリリースされていた。 のみならず、mickledoreは4.2.1として更新されていた。 いい加減試してみる。 環境構築 作業環境 $ mkdir -p ~/yocto/rpi-mickledore $ cd ~/yocto/rpi-mic…
はじめに デバイスツリーとカーネルのイメージが通常別々のファイルとして作成され、u-bootなどのブートローダに設定して起動するケースが多い。 ブートに必要なファイルが複数存在すると管理が煩雑になるため、1つのファイルにまとまっている方が扱いやすい…
はじめに u-bootではシステム起動時に決まった順番で処理を自動実行させるために boot.scrやuEnv.txtなどのブートスクリプトを使用することができる。 extlinux.confではカーネルやデバイスツリー、initramfsなどを任意のものに差し替えることはできるが、 …
はじめに ブートローダにu-bootを使用する場合、カーネルやデバイスツリーを指定するためにextlinux.confを使用することができる。 このファイルをu-bootが見つけると、そこに記述されているカーネルやデバイスツリーを読み込むようになる。 u-bootのコンソ…
はじめに これまでの「アレ」 秋月の「アレ」をYoctoProjectで遊ぶ(u-boot起動まで) 秋月の「アレ」をYoctoProjectで遊ぶ(Linux起動まで) あまり情報がなかったSPIフラッシュを使えるようにしてみる。 SPIフラッシュ シルクを読むと、25Q128JVSQで有ることが…
はじめに 秋月の「アレ」をYoctoProjectで遊ぶ(u-boot起動まで)の続き。 u-boot起動まで行くがLinuxカーネルが起動しない。 Linuxカーネルのレシピ コケる原因 野生のプロがすでに原因を突き止めてた。 panic のstack dumpを見ていたら、BBBはAM3359, これは…
はじめに すべては「ふが」のアイコンでおなじみの某氏からのこんなメッセージから始まった。 本稿の「アレ」とは秋月電子で売っている「無線モジュール付きSoc基板+白色プラスチックケース」という商品のことだ。この時点では購入もしておらず、手を出す気…
はじめに YoctoProject dm-verity環境を試すでYoctoProjectを使用してqemu環境でdm-verityを試した。 今回は実機で使用する際にどの様なことが必要か考えてみる。 ターゲットはラズベリーパイ4 モデルB 使用するブランチはkirkstone 環境構築 作業環境 作業…
はじめに 最近はセキュリティ的な需要で、YoctoProjectを使用した環境でもルートFSをdm-veirtyで検証したいという要望を聞くようになった。 meta-securityを使用することで、dm-verityを使用したルートFSの検証を実装することができる。 恐らく、もっとも簡…
はじめに 筆者がDEBIXでぐずぐずやっている間にTLに下記のようなものが流れてきた。 そういえば、yoctoにdockerって含めることはできるのだろうか?docker上でyoctoではなく、yoctoの中にdockerを入れるイメージ。recipe-docker*.bbとかってこと。— ひでみ (…
はじめに DEBIX Model AをYoctoProjectで使いやすくするためにmeta-debixを作成した。 YoctoProject DEBIX Model Aを動かす YoctoProject meta-debixをkirkstoneに対応する u-bootとカーネルは、DebixのGitHubリポジトリで公開されているものを使用していた…
はじめに YoctoProject DEBIX Model Aを動かすで作成したmeta-debixはhardknottのみに対応しているがkirkstoneなどでも使用したい。 カーネルとu-bootはdebix提供のものに固定してkirkstoneに対応する。 そのためには下記のようなことを行う。 u-boot,kernel…
はじめに DEBIX Model Aを動かすではbitbakeで吐き出したイメージを公式の手順を少しアレンジしてDEBIX Model Aを動かした。 今回はbitbake一発でイメージを出力できるようにする。 公式のカーネル、u-bootのリポジトリをそのまま使用するレイヤを作成するた…
はじめに DEBIX Model Aを購入した。 対応OSにYocto-L5.10.72_2.2.0とあるので買ってみたのだが、ビルド手順が見つからない。 カーネルとu-bootはgithubにある。 u-bootのREADMEに下記の表記が。 これは既存のimx-yocto-bspのレシピを直接編集して、無理やり…
はじめに YoctoProject STM32MP157F-DK2を試すで下記のようなエラーに遭遇した。 | wic.filemap.error: cannot open image file '/home/mickey/yocto/stm32mp15-kirkstone/build/tmp/deploy/images/stm32mp1/st-image-bootfs-poky-stm32mp1.ext4': [errno 2]…
はじめに 前回、systemdのサービスを追加して、システム起動時にストレージの最後のパーティションを目一杯まで拡張するようにした。 このサービスはパーティションを拡張するためのシステムの初回起動時だけ実行されればよいのだが、 2回目以降のために、サ…
はじめに YoctoProjectではwicツールを使用することで、SDなどのストレージに直接書き込めるイメージを作成することができる。 wicイメージを作成する時点では書き込むストレージのサイズがわからないため、基本的には必要最低限のサイズでイメージは作成さ…
はじめに IoTではよく見かける、遠隔から機器のファームウェア(ここではLinux)をアップデートする仕組みがある。 これらの仕組みはOver-The-Air Update(OTAアップデート)と呼ばれる。 組み込みLinux向けのOTA Updateのためのソフトウェアはいくつかある。Yoc…